■あした死ぬかもよ?人生最後の日に笑って死ねる27の質問(ひすいこたろう/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「後悔せず生き切る方法」
これまでも人生を後悔せずに生きるという趣旨の本を目にし、その時は共感するのですが、同時にどこか絵空事として自分とは別の世界(本の中の世界)として実感を得ていなかったように思います。
ですがひすいさんは具体的にどうすれば実感できるのかを示されていまして、腑に落ちたと言いますか、完全に自分事として実感するきっかけになりました。
後悔せず生きるということは、自分の心の奥底・本心と向き合うこと。向き合うためには周りや世間に流されない・ワクワク感・事実を素直に受け入れること。
これらは第六感を働かせるために必要な要素と共通している気がします。
限りある時間を大事なことに使うため、自分自身に潜んでいた思い・本心を浮き彫りにしてくれる。そんな本だと思います。
■FREEDOM(高橋歩/A-works)
筆者の高橋歩さんは自由に生きるということをテーマに他にも多くの書籍を出版されており、どれも大好きなのですが、この書籍は、素敵な写真と共に書かれた短く、鋭く、ストレートなメッセージで綴られ、心にワクワク感を湧きあがらせる、そんな一冊だと思います。
高橋歩さんの本を初めて読んだ時、そこに書かれているような生き方に憧れ、当時の生き方を変えようと模索しました。心の声に従ってガンガン前に進む筆者のようになりたかったことを覚えています。
その頃の仕事環境がちょうど(笑)今で言う”黒いところ”で、環境を変える後押しをしてくれたと思います。
それから10年程度過ぎ、この本を読み直してみました。感じる思いは当時と同じようなことだったのかもしれません。初めて読んだ時と10年後で自分自身の考え方が大きく変わっていた訳では無いのですが、環境・年齢・経験の変化によって、書かれている言葉が当時読んだ時よりも実体を伴って理解できる・腑に落ちると感じました。
書籍には10代・20代に向けてと書かれていますが、自分の心の奥底にある気持ちを置き去りにしてきたような30代以降の方のほうがむしろ刺さるのかもしれません。
一度読んでも、時を置いてまた読んでみることをお勧めします。
■谷仮面(柴田ヨクサル/白泉社)
エアマスター、ハチワンダイバーといった、ダークな世界観でありながらも熱く真っ直ぐな人物を描く柴田ヨクサル氏のデビュー作。
これでもかと自分の心の声に従い突き進む主人公に、胸のすく思いがします。
練り上げられた謎や仕掛けが埋め込まれたようなサスペンスとは良い意味で真逆の、明快・真っ直ぐであり、自分自身と登場人物を重ね合わせた時、心の奥に火を付けられる、そんな作品だと思います。
「谷仮面」→「エアマスター」→「ハチワンダイバー」と順に読んでいただくことをお薦めします。
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