■牌の音ストーリーズ(みやわき心太郎/竹書房)
みやわき心太郎先生が雀鬼こと桜井章一さんと麻雀荘「牌の音」に関りをもたれている様々な方に、”一般人”のわたし達にも分かり易く独自の視点で迫った、大好きな作品です。
もともとは近代麻雀という雑誌の連載で、単行本として第1巻~第4巻が出版されています。
麻雀に興味が無い方もいらっしゃると思いますが、そのような方でも全く問題ありません。
背景には麻雀が存在しながら、いわゆる麻雀漫画のような麻雀で競っている場面そのものでは無く、桜井章一さんや登場される方の考え方や生き方を、みやわき心太郎さんがご自身の目線や感じた疑問を交え、とても分かり易く丁寧に描かれています。
この本の中では第六感によるものと考えられる出来事が当たり前のように登場します。
世間では通常、このようなファンタジーな出来事は存在するか否かが議論になることが多いと思うのですが、ここでは存在するかどうかといった次元では無く、存在することは大前提であり、桜井さんの認識レベルの凄さに圧倒されると同時に、わたしが僅かながらに経験してきた出来事と同じ部類のものであり、自分自身以外の事象を初めて目にしてやはり普通に?起こりえる現象なんだなと思った記憶があります。
(それまでわたしの周りに同じ感覚を持つ人は実際には居ませんでした)
また単行本には掲載されなかったのですが、雑誌の連載の中で特別編という回があり、そこに記載されていた話で感覚として理解できると思えた事象が2つありました。
1つ目は、桜井さんと親交のあるヒクソン・グレイシーが、広い砂浜の中でカニが潜っている箇所がピンポイントで分かるというお話です。
ヒクソンと桜井さんは”におい”で分かると表現していましたが、おそらく「30個の砂山の中からボールが入った山を当てる」や「個室の占有状況が分かる」の存在感の濃淡のような、もしくはそれに類する感覚によって感知しているのではと思います。
※人によっては本当に匂いで感じると、昔あるテレビ番組で見たことがあります。
2つ目は、弓道家である梅路見鸞(うめじ けんらん)と、肥田式強健術の肥田春充(ひだ はるみち)のお話です。
どちらも矢を放つ前に的の狙ったところに当たることが分かっている(肥田春充氏に至っては目隠しでも的に当たる)という、一般的には少し信じがたい事例です。
わたしに弓道の経験はなく完全に想像となってしまいますが、おそらく矢を構えて的を目標として捉えた時には僅かに違和感を感じていて、その違和感が無くなる一点を探り、完全に違和感が無くなる箇所=的に当たる箇所ということが分かっていたのではないかと考えています。
どの事例も登場するのは歴史上の人物と言える偉人・達人たちですので、わたしの経験や想定とは異なるものなのかもしれませんが、紹介されている不思議な事象が第六感によるものだということは言えると思います。
わたしの知る限りこの特別編は単行本化されていないようです(近代麻雀(GOLD)のバックナンバーを入手する等で読むことができるのかもしれません)。
単行本は竹書房さんより発売されていますので、是非ご覧になって頂きたいと思います。
■3秒でハッピーになる名言セラピー THE BEST 新装版(ひすいこたろう/ディスカヴァー・トゥエンティワン)
ひすいこたろうさんの書籍は<2.内面・心の奥底・人生・ワクワク感・本質と向き合うことができる書籍>でも登場しますが、その中で、これから起こることが確信を持って分かったという話が描かれていました。
披露宴の余興のくじで、数十人の中からご自身が当たることを確信していたという事例ですが、第六感による目に見えない事象の流れを知る方法①:(1)パッと閃く(頭の中にイメージが自然発生する)のような「事象の流れ」を感知したケースだと考えられます。
誤解を招きやすいところなのですが、「当たるといいな」という願望・欲望がたまたま当たったということでは無く、直感的に当たることが確信できたということです。そして一見ランダムに当たるくじにおいて因果関係を見出しているという点で、正に事象の流れの一端を感知されていたのだと思われます。
ひすいさんの書籍はどれも<2.内面・心の奥底・人生・ワクワク感・本質と向き合うことができる書籍>にドンピシャでして、そちらの方でも紹介させていただきたいと思います。
今回はお話の中にたまたま登場した第六感による事例をピックアップさせていただきました。
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