【麻雀マナーあるある(三味線・腰)】
■三味線(シャミセン)とは
麻雀しながらウソや惑わせるような情報を与えて相手をダマし、有利になろうとする姑息な行為を
「三味線を弾く」と言います。
三味線は”喋り”によって行われることが多いですが、喋らなくても行動によってダマすこともできます。
■三味線行為がダメな理由
三味線行為がNGなのは、麻雀そのものではなく喋りなどによって相手を騙す行為だからです。
三味線を弾く側の人は「そんなことぐらい良いじゃないか」と思うのでしょうが、相手をダマそうとする人を快く感じる人は居ませんし、たいていトラブルになります。
■フリー雀荘よりも仲間内での麻雀が危ない
たいていのフリー雀荘では三味線行為が禁止されていると思います。
問題なのは仲間内で打つ時で、特に年代が違ったり、会社など勤め先での立場に差がある人たちでメンツが構成される場合に三味線行為が出現しやすくなります。
これは年齢や立場が上の人が下の人に対して言葉による攻撃をしやすいためです。
また悪いことに三味線を弾く人は相手をダマそうという意識が低いケースも多く、日常の性格や口癖がそのまま麻雀の場で出ているだけかもしれません。ですが自覚が無いことにより、一層タチを悪くする場合もあります。
■三味線の例
・テンパっているのに「テンパらないなー」と言う
・「ドラが全然こないや」と言って、実は暗刻で持っている
・自分がピンズ待ちでテンパっている時に「A君が萬子を集めてるからみんな切るなよ」と言って、ピンズを切らせるように仕向ける
などのように直球のウソや誘導だったり、
・自分がリーチしているのに誰かが危険牌を切って向かって来ている状況で、「そんな無茶な牌切るなよ」と圧力を掛けてそれ以上切らせにくくする
・安い手であがった人に対して舌打ちや露骨な嫌な顔をする(安い手であがりにくい雰囲気を作る)
のように、ハラスメントと言えるような行動であったりと、様々なケースがあります。
また、初心者の方には縁が無いかもしれませんが、”手ジャミ”という行為も存在します。
(興味がある方はこちらの記事もご覧下さい)
どの例にも共通するのは「麻雀以外の手段によって、ウソや圧力を掛けるなど相手を陥れたり、思考や行動に制約を掛ける」ということです。
■「腰」とは
腰(コシ)とは、他家が切った牌に対して、鳴こうとする素振りをしたり鳴くかどうかを迷った後、結局鳴かなかった行為を指します(”腰を使った”と言います)。
鳴こうかどうか迷っている時にその牌が切られると、反射によりピクッとしてしまうかもしれません。
このため腰は三味線ほど悪意がないケースが多いのですが、それでも意図を持って行えば三味線と同レベルの問題行為になります。
例えば、
・全然鳴きたくない牌や鳴くことができない牌が切られた時に腰を使うと(鳴こうとする素振りを見せると)、他家はウソの情報に踊らされることになりますし、
・実際に鳴きたい牌に対して腰を使った後にリーチを掛けた場合、腰を使った牌が待ち牌になっているのか、もしくはその牌は自分で持ってきていて他の牌が待ち牌になっているのか、惑わすことで相手の打ち方に制約を掛けることになります。
■腰を使った牌で上がるのはアリか?
以前、麻雀プロの対局で腰を使った牌で上がらなかったことに対して「あがるべきか?あがらないべきか?」とか「フェアプレーだ」という話が挙がっているのを見て驚いた覚えがあります。
巷の雀荘でも「腰を使った牌での出あがり禁止」と明確に謳っているところが多いですし、そんなことが議論になるんだなと思いました。
また腰を使うどころか、鳴くか鳴かないか何十秒も長考した結果、鳴かずにリーチを掛けている場面を何度か見ましたが、マナーが良いとはとても言えません。
昨今のブームでこれから麻雀を覚えようとする人たちが真似してしまうかも、と考えると残念な気がします。
■まとめ
三味線も腰も、問題行為か否かの線引きが難しい場合もありますが、ハラスメントと同じで、状況、言った人と言われた人の関係性などによって千差万別です。
ですが少なくとも麻雀というゲームの”中身”を純粋に楽しむためには不要な行為であることは間違いありません。
(三味線を含めた”喋り”を楽しんでいる人もいらっしゃるかもしれませんが、それは麻雀の”外”の楽しみだと思います)
これから麻雀を覚える初心者の方は、これらがトラブルに繋がる行為であることをご認識いただければと思います。
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