【麻雀マナーあるある(先ヅモ)】
■先ヅモとは
仲間内で麻雀を打つ時、”先ヅモ“という行為をする人が居ます。
先ヅモとは、上家(自分の前の人)が牌をツモって、まだ捨てていないのに先に自分の牌をツモることを指します。
フリー雀荘では必ずと言っていいほど「先ヅモ厳禁」と謳われていますが、仲間内など顔見知り同士で打つ場合、”それぐらいいいじゃないか”という考えで全く悪びれず先ヅモする人を結構見かけます。
先ヅモは、初心者よりも麻雀歴●十年といったベテランに良く見られるのですが、マナーが悪いのはもちろんのこと、これはイカサマ行為なのです。
先ヅモをする人の多くは、前の人が捨てるのを待ち切れない、我慢ができない子供のような理由によるものだと思います(昔はフリー雀荘でも悪意をもって先ヅモをする人も居たかもしれません)。
ですがれっきとしたイカサマ行為で、トラブルの種になることは目に見えていますし、他の人は決して快く思っていません。
すでに先ヅモが習慣になっているベテランはもう治すのは難しいかもしれませんが、これから麻雀を覚えようとする方は是非知っていただきたいと思います。
■先ヅモしてはいけない理由
(1)イカサマするための行為だから
「本来見ることができなかった牌を自分だけ見る」
下図のように、上家が捨てる前に自分が先ヅモして、上家が捨てた牌を下家が鳴いた場合、先ヅモした牌は対面(鳴いた人の次の人)がツモるべき牌となります。
本来見ることができないはずの牌を、先ヅモによって自分だけ見ているということになりますが、相手がどの牌を持っているかを知ることは麻雀においてかなり有利になります。
これを先ヅモというズル・イカサマによって知っているということです。
「鳴きが入った時に別の牌(不要牌)に入れ替えて戻す」
さらに上図のケースは、鳴きが入ったので先ヅモした牌を対面へ返す必要がありますが、その時先ヅモした牌では無く、自分の手牌の中から不要な牌を返すイカサマがあります。
また初心者の場合、イカサマするつもりは無かったとしても、先ヅモした牌を手牌の中に入れてしまってどれをツモってきたか分からなくなるというケースも良く目にします。
(2)先ヅモされた人(上家)が牌を捨てる邪魔になる
先ヅモする人は、上家がツモってから捨てるまでの間のタイミングで先ヅモをします。
この時、先ヅモする人の予想よりも早く上家が捨て牌を切ってくると、上家の捨て牌の動作と自分の先ヅモの動作が同時になり、手と手がぶつかってしまいます。
(3)他家が捨て牌を見る邪魔になる
上の(2)のタイミングで、手と手がぶつからなかったとしても、上家の捨て牌動作が完了する前に先ヅモの手を伸ばしているので、他家(他の人)から捨て牌が見えなくなります。
初心者の場合、意図してイカサマをやってやろうということは無いかもしれませんが、故意であれ過失であれ先ヅモしなければ良いだけの話です。
無用なトラブルを防ぎ、麻雀というゲームの中身で勝負していただきたいと思います。
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