昭和から平成の時代にかけて、TV番組を中心にちょっとした超能力ブームが起こっていた気がします。
超能力というと、詰まるところは”ウソかホントか”を議論・検証することがほとんどだと思います。
ただ、”超能力”という表現で一括りにされがちですが、透視・予知・念力など、多岐に渡る現象が含まれています。
また本ブログでも”第六感”という表現を用いていますが、現在人体に備わっているとされる五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)以外の、未知とされる感覚を総称して第六感と表現しているにすぎません。
”第六感は存在するかしないのか”、”超能力はウソかホントか”と言ったところで範囲が広すぎて曖昧になってしまいますので、まず次の2つの事例・番組について考えてみたいと思います。
【注】過去の記事「おでこに一円玉を重ねるとくっつく現象」でも申し上げた通り、第六感や超能力として分類される事象を、現在の科学や知識で説明することはほとんど不可能です。
※説明できない事象だから第六感や超能力として分類されている、と言っても良いと思います(第六感や超能力のように見せかけたトリックは、トリックであることを科学的に証明できると思います)
このため、以下ではわたしの経験や考えから推測したことを記載します。
①電波少年的超能力生活での五択
部分的にしか覚えていないのですが、確かこの番組では何人かの芸人?の方がESPカード(ゼナーカードと呼ばれる、○、×、□、☆のような記号が書かれたトランプのようなカード)を使い、裏を向けた複数枚のカードの中から指定の1枚を当てるというもので、当たった時だけご飯を食べることができるという企画だったと思います。
伏せられた複数枚の異なるカードの中から指定の1枚を当てるという事象自体は、
■30個の砂山の中からボールが入った山を当てる
や、
■第六感を鍛える方法(その2)
の中でご紹介した、
・逆さにした複数の紙コップの中に1つだけ物を入れておいて当てる
・何枚かのトランプを伏せて、特定の1枚を当てる
といったトレーニングとほぼ同じ内容ですので、わたしの中では十分あり得ることだと捉えています。
(もちろんここで言う”当てる”というのは、複数回試行してたまたま何回か当たったのでは無く、当たる確率が平均値に比べてかなり高かったり、確信を持って当たることが分かっているケースを指します。)
なお、番組で使用していたESPカードに記載されているのは「○」「×」「□」「☆」(他には”波線”)のような記号であり、わたしの中ではこれらの記号に意味を持たせてイメージすることが難しく、例えばトランプの数札と絵札を区別することに比べると少しハードルが高いと思います。
(○も□も似たような同じ記号で、その2つの記号がそれぞれ持つ意味に違いを見出せないので区別しづらいです)
それでは、この番組で行われていたことが本当に第六感で感知していたのでしょうか。それとも予めどのカードが当たりかを知っていた”やらせ”なのでしょうか。
TV番組、特に生放送では無く録画映像を流す場合、録画していないタイミングや映像のフレーム外で行われたトリックを視聴者が知ることはできません。また、”第六感で感知した”場合も”予め当たりカードを知っていた”という場合も、どちらも”指定されたカードを当てた”という同じ結果に到達することができるため、「どちらの可能性もある」ということになります。
しかしこの番組に関しては、出演していた方の仕草や表情を見ているととてもやらせだとは思えず、また”指定カードを当てる”ということがわたしの経験上十分あり得る事象であることから、本当に第六感で感知していたと思っています。
なお番組名は”超能力生活”となっていましたが、この”見えないものが視える”という現象は、個人的には超能力という言葉が持つイメージほど特別なことではなく、もともと人間に備わっている”感覚”だと捉えています。
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