本ブログでは第六感の事例として、何度か肥田春充氏の能力をご紹介してきました。
肥田春充氏は”正中心力”を体得することで卓越した第六感を身に付けた人物です。
氏の著書「聖中心道・肥田式強健術・天真療法」で述べられている能力は、わたしたちが通常耳にする第六感の事例とは明らかに一線を画すレベルだと思われます。
”超能力”と言った方がイメージとしては近いかもしれませんが、第六感のメカニズムを考察する上でこれ以上ない事例だと考えられます。
■肥田春充氏の能力の事例
以下事例は、肥田春充氏の著書「聖中心道・肥田式強健術・天真療法」を、古武術研究家である甲野善紀先生が「表の体育 裏の体育(株式会社PHP研究所)」で紹介されている内容をもとに整理したものです。
・厳重な目隠しで完全に視界を遮った上、ふすまを隔てた隣の部屋にいる人が開いた本を読むことができた(透視能力として分類されそうですが、透視と聞いて想像してしまう、単純に物体を透過して視覚的に見えているという事象とは異なる気がします)
・遠隔地の様子が、時には事が起こる前に視えることがあった
・厳重な目隠しをした状態で、精度の悪い子供のおもちゃの弓矢で必ず的に命中した(矢を放つ前に当たることが分かっていた)
・数十個のサイコロを同時に上に放り投げ、まだサイコロが床に落ち切っていない間に出る目の総和を書くことができた
・折り目を付けた紙の先に金属製の輪を引っ掛け、20kgの石を縛った紐の先を輪に結び”正しい姿勢”を取ると、こよりの折り目に引っ掛けた岩が、紙からずり落ちずに持ち上げることができた
肥田氏の体現していた事例につきまして、詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
■このような能力を会得した方法
肥田氏はどのようにしてこれらの能力が身に付いたのでしょうか。
幼い頃から病弱だった春充氏は、このままではいけないと決死の覚悟で医学、解剖学、運動生理学などあらゆる面から科学的に、そして自身の体を通して実践的に強健を追及、正中心(丹田)に基づいた鍛錬法を確立していきます。
そして氏が五十歳の大正十二年六月十八日、無我無心で稽古していると、突如、正中心から力がほとばしるのを自覚します。
この時の様子を、氏はこのように述べています(意訳)。
・突如、経験したことのない強大で恐るべき力が腰と腹との中心(正中心)からほとばしり出た
・それは床を突き通して地中に入り、地球の中心を貫いて、無限の大宇宙を、無限に突き抜けて行った
・肉体の力と、魂の力とが合一したものである。
・今の姿勢と、座禅の姿勢と、中心の形は同一であると考えた-ピタリ・・・正中心が決まった時、大生命の活泉は滾々として腰腹の中心に沸き起こった
※是非、原文「聖中心道・肥田式強健術・天真療法」もしくは「表の体育 裏の体育(株式会社PHP研究所)」をお読みになることをお勧めします。
つまり身体の位置=姿勢が理に完全にかなっている、正中心に一致することで、宇宙の力と言える凄まじい第六感の能力を手に入れたのだと考えられます。
■第六感で感知できるメカニズム
では、なぜ正中心に一致すると第六感での感知が可能となるのでしょうか?
・第六感は5次元世界の情報を感知していると考えられる
肥田氏の事例のように、第六感による情報の感知や物体の移動はこの4次元世界の理屈では起きえない超常的な現象と考えられますが、言い換えると5次元以上の世界であれば説明が付く事象だと考えています。
例えば4次元世界(縦・横・高さ・時間)では、3次元(縦・横・高さ)までの情報は知ることができますし、書き換える(動かす)こともできます。
同様に、5次元世界では、4次元世界の情報を知ることも書き換えることもできると考えています。
・5次元世界は情報の世界(魂の世界)?
上の考えに基づくと、5次元世界では、4次元である時間も場所も自由に知ることができ、書き換えることもできるということになります。物理的な世界である4次元を自由に感知し移動できるということは、物理的な制約を受けないような世界であると推測できます。(物理的な制約を受ける世界だとすると、時間も場所も自由に移動できないと考えられるため)
このようなことから、5次元世界は「情報の世界」や「魂の世界」ではないかと考えています。
※第六感と5次元世界については、以下記事で考察しています。
・わたしたちは5次元世界(魂の世界)から分離して4次元世界(物体の世界)に存在している?
宗教やスピリチュアルな話として、天国やあの世という概念が登場します。命が尽きると魂だけ天国やあの世に帰って行き、また別の生命体として生まれてくるという話や、生きている間の悪行によって天国には行けない、というのは世界中で聞く話だと思います。
この話には、生きている間、人間がより良い方向に進むための指針として作られた”お話”として捉える人が大多数でしょう。
ですが、第六感の正体を「5次元世界で得たり操作したりできる情報」と位置付けると、あながち作り話では無いと考えられるのです。
・宗教などで言うところの天国やあの世とは、5次元世界を指す。
・5次元世界(情報の世界)へは4次元世界の物理的状態=肉体のままでは行くことができず(正確には認識することができず)、魂だけの状態にならないと行くことができない(つまり通常は命が尽きてから行くことになる場所=天国、あの世と言える)
・5次元世界の魂の集合体から分離して、4次元世界の肉体に入り込むこと=生命の誕生であり、その際、5次元世界との繋がりが大よそ途切れる。
・このため通常は5次元世界の情報は認識できない。ただし、4次元世界は5次元世界に内包されているため、稀に5次元世界の情報の一端を感知できる場合がある。
→これが第六感の正体と考えられます。
・正中心は魂と肉体の繋ぎ目
わたしの周りの様子からは、多くの人は第六感で何かを感知した経験は無いようです。
(仮に感知していても、思考の過程で感知した情報を消してしまっているのでしょう)
また多少第六感による感知を認識している人であっても、常に感知している訳では無く、何でも感知できるということはないでしょう。
これは、”魂の位置”と”肉体の位置”に多少のずれが存在するためだと考えると、肥田春充氏がこのような能力を得たことに筋が通ると思います。
つまり、正中心に一致するとは「魂と肉体の位置が完全に重なり合う」ということで、そのため氏は5次元世界の情報に深くアクセスできたのであろうと考えられます。
そして正中心とは肉体と魂の繋ぎ目・ヘソのようなものだと思うのです。
■まとめ
肥田春充氏が正中心力によって異次元の能力を身に付けることができた理由について考察しました。
それは、5次元世界に繋がっている魂と肉体が正中心で一致することで5次元世界にアクセスし、第六感によって4次元世界の事象を自由に操作できたからと考えます。
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